◆ポスト平成時代の健康戦略(その1)

ポスト平成時代が始まろうとしています。元号が変わるのと期を同じくして、健康に対する常識も変わろうとしています。というのも、3つの「化」が私達の前に立ちはだかり、これまでの健康常識が通用しなくなっているからです。

 

1.一つ目の「化」は、人生の長期化です。

信長の頃から戦後焼け跡まで千年以上続いた人生50年が、今では人生100年です。今年18歳になった若者の半数以上は百歳まで生き、自分の眼で22世紀を見ると予測されています。彼ら彼女らが百歳になる82年後は22世紀なのです。私達ミドル世代も90歳や95歳まで生きるという前提で人生設計しなければなりません。

 

でも脳や体の耐用年数は、現時点では概ね75年。人生の長期化に追い付いていないので、これから15年、20年伸ばしていかないと完走できません。それはマラソンの距離がハーフからフルの42.195キロに変更されたようなもの ―― ルールがまるで変わってしまったのです。これが、がん、認知症や寝たきりが増えている一番の原因であり、これまでの健康常識が通用しなくなっている最大の要因です。

 

2.二つ目の「化」は、脳と体の「糖化」です。

 糖尿病専門医として38年間、20万人以上の患者を診てきた牧田善二医師の著書『医者が教える食事術 ― 最強の教科書』がベストセラーになっています。TBSの「金スマ」に3回登場して話題を呼んでいますが、「ビジネスパーソンの8割が糖質中毒である」「知らず知らずのうちに毎日スプーン40杯分(200g)の砂糖を食べている」「多くのビジネスパーソンは糖化という大問題をわかっていない」と警鐘を鳴らします。

 

その原因は、食べ物が格段に美味しくなり、ご飯1膳やうどん1玉に含まれる糖質が50gを超えるようになったからです。そのため血糖値スパイクとかジェットコースター血糖と呼ばれる現象が食事のたびに起こしていて、脳や体の細胞を壊しているのです。MCI/認知症やフレイル/寝たきりのリスクを解消するためにも、血糖値の急上昇/急降下を抑えなければなりません。

 

3.三つ目の「化」は、社会環境の変化です。

 人生が長くなり、3つの寿命が新たに生まれています。職業寿命、社会活動寿命、健康寿命です。これら3つの寿命を伸ばしていかなければ、人生マラソンを途中棄権することになってしまいかねません。

 

時代や社会が大きく変わってきていますが、自分の立場や置かれた状況、自分を取り巻く時代や社会の変化を、「見ようとしない」「受け入れようとしない」「対応しようとしない」人がミドル世代に増えているようです。

 

でも、「見ない、受け入れない、対応しない」思考や行動を続けていると、脳のネジが緩んでMCIになったり、引きこもってフレイルになるリスクを高めてしまうので要注意です。

 

これら3つの「化」を図にすると下記のようになり、3つはつながっていることがわかります。

 

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この『健康豆知識』は、ポスト平成時代に通用する健康戦略を身につけることで、上記3つの「化」がもたらすリスクを解消し、人生マラソンを完走することを目的としています。とりわけ、生き甲斐や生きる意味をも奪ってしまいかねない「MCI/認知症」と「フレイル/寝たきり」のリスクを解消し、気分良く人生を全うすることを重視しています。