◆ポスト平成時代の健康戦略(その4)

年齢よりも「若く見える人」と「老けて見える人」がいます。なぜでしょうか?

 

血糖値についての第一人者、牧田善二・医学博士の著書『眠れなくなるほど面白い糖質の話』(2018年12月発行)にも記載されていますが、老けさせるものとして、これまで注目されてきたのは「酸化」でした。

 

皮をむいたリンゴが茶色く変色するのと同じように、酸素によって細胞が錆びたような状態になってしまう現象です。体に取り入れた酸素の2から3%が活性酸素に変わって、体に害を与えるのです。

 

しかし最新の研究で、“糖化” が酸化より遥かに悪影響を及ぼすことが解明されています。そして、糖化で大量に発生する悪玉物質が、アンチエイジング医学で注目されています。それが “AGE”(Advanced Glyion End Products、終末糖化産物) です。

 

AGEは体内のあちらこちらにたまり、「むくみ、シワ・シミ、くすみ」といった肌のトラブルだけでなく、「MCI」「動脈硬化」「骨粗しょう症・関節症」「がん」という、年齢が上がると共に罹りやすくなる恐ろしい病気もAGEが一番の原因なのです。(ちなみに牧田先生は「AGE牧田クリニック」という名前で銀座に開院し、それから20万人以上の患者を診ています)

 

2人に1人が「がん」、3人に1人が「MCI・認知症」になるという現代社会の姿。この最大の原因は “糖化” なのです。つまり、糖質を多くとってしまう私達現代人にとって糖化こそが “最大の敵” なのです。

 

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そして、AGEは「細胞」にも影響を及ぼすことが分かっています。

 

体の中では毎日、数千億個の細胞が死んで新たな細胞が作られているのですが、この新しい細胞はDNAに書き込まれた遺伝情報を基に作られます。ところが、DNAにAGEがたまると、コピーエラーを起こして、異常細胞(がん細胞)が生まれてしまいます。

 

免疫機能が働けば、がん細胞を退治してくれるのですが、“糖化” で免疫力が低下していればそうはいきません。それに、がん細胞のエサは “糖” だけなのです。

 

ここで知っておくべきなのは、「見た目が老けている人は、体の中も老けている」ということです。つまり、「最近老けてきた」「たるみ、シミ・シワ、くすみが出てきた」ということは、脳や血管、骨・関節や細胞の老化も進行しているということなのです。

 

でも、皮膚の細胞は1か月で入れ替わります。つまり、1か月もあれば新陳代謝されるのだから、高価なホワイトニング化粧品を使うのもいいでしょうが、その前に、“糖化” を防ぐことが大事なのです。

 

そして血管も、骨や臓器も、脳だって、体じゅうの細胞は1年以内に新陳代謝されます。しかし40代から目立って、新陳代謝力=「体と脳の耐久力」は低下するので、30代までよりも、より一層、糖化を防ぐことが大切なのです。

 

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「見た目が老けているのに、体の中だけは健康で若々しい」ということはあり得ませんが、「見た目が若々しければ、体の中も健康で若々しい」ということはあり得るのです。