◆『認知症』『がん』の芽は40代から出ている

60代になるとMCI(軽度認知障害)になる人が目立ち始め、75歳を過ぎたあたりから認知症を発症する人が急激に増えています。

 

ところが認知症は、高齢になってから急に発症するわけではありません。近年の研究で、15年・20年という長い潜伏期間を経て発症することが分ってきています。つまり40代からMCIおよび認知症の芽が出ているのです。

 

そして最新の科学が、MCI・認知症は「血糖値スパイクを繰り返す生活」が大きな原因であることを突き止めました。

 

1食あたり糖を40g(角砂糖13.3個分)以上とると、血糖値が急上昇する血糖値スパイクを起こし、AGE(終末糖化産物)や活性酸素を発生させて、血管を傷つけ、体と脳の細胞を壊していきます。また、細胞をがん化して、がん細胞を増殖させます。

 

そのため糖を40g以下に抑える必要があるのですが、普段の食事には意外なほど糖が多く含まれています。例えば、おにぎり1個と250mlの野菜ジュース1本という軽めの食事でも46.1g(角砂糖15.4個分)となり、一定量 を超えてしまいます。

 

9550111.jpg
このように私たちは、糖をとり過ぎているのですが、問題が表面化するのが40代からです。基礎代謝が急激に落ちるので、栄養の吸収率も大幅にダウンし、しっかり食べても栄養が体と脳に届かず、体と脳は栄養不足で悲鳴を上げることになってしまいます。

 

ところが糖質だけは例外で、吸収率は落ちません。つまり、たんぱく質・ミネラル・ビタミンは不足するけど、糖質は相変わらずとり過ぎの状態 ―― 取り入れる栄養素の中で糖質の占める割合が今まで以上に大きくなり、高血糖や内臓肥満を進行させるだけでなく、血糖値スパイクを起こしやすい体質になっていくのです。

 

m550005.jpg
550006.jpg

40代から、脳と体の中で、糖化(コゲ)・酸化(サビ)・内臓脂肪化(ポッコリお腹)が加速し、認知症やがんの芽を出すことになってしまいます。そこで積極的に、「血糖値スパイクを防ぐ」「糖以外の栄養素をしっかりとる」ことに取組み、認知症やがんの芽を摘み、生涯発症させない脳と体を作っていくことが大切なのです。

 

現代の食環境では、誰もが認知症やがんになりえるし、発症してしまうと元には戻せないのが現実です。晩年を暗転させないため、周囲を不幸にしないため、40代のうちから「予防」することの重要性がますます増しています。そして「血糖値スパイクを抑え、不足する栄養素を補充する」天然サプリメントを利活用することの意味もまた増しています。

◆たんぱく質を壊し、病気を引き起こす "糖化"

老化現象には、「止められない生理的老化」(Pysiological Aging)と「止められる病的老化」(Pathological Aging)の2種類あります。病的老化は止めるべき対象で、その代表が “糖化” です。そして糖化を生じさせている原因が “血糖値スパイクを繰り返す生活” なのです。

 

この血糖値スパイクによる糖化が、糖尿病の合併症だけでなく、近年急増している認知症やがん、うつや骨粗しょう症など、さまざまな病気を引き起こしていることが分かってきました。

 

糖化とは、体内で、体と脳のエネルギー源になる『糖』が、たんぱく質の表面にベタベタとくっつくこと。この糖化によって、体と脳の組織を作っている『たんぱく質』が薄っすら焦げた状態になり、機能が徐々に劣化していきます。

 

そして血管の中で、糖化が進んでいくと、最終的には “AGE”(終末糖化産物)という病的老化物質が生まれます。このAGEが血液を通して全身にばらまかれ、その結果、体じゅうのあちらこちらで、病気が発症するのです。

 

m5302.jpg

私たちの体の約70%は水分ですが、その次に多いのが20%のたんぱく質。血管や皮膚、筋肉や内臓、ホルモンやヘモグロビン、病気の免疫抗体も、たんぱく質でできています。

 

脳も4割はたんぱく質でできていて、脳を働かせる神経細胞や神経繊維の主成分もたんぱく質です。骨も、たんぱく質の線維で骨組みが作られ、そこにカルシウムが付着してできています。

 

私たちの体は、たんぱく質でできているといっても過言ではありませんが、そこに病的老化物質のAGEが忍び込みます。皮膚でしみ・たるみを、骨で骨粗しょう症を起こします。

 

心臓や脳の血管に蓄積して、詰まらせたり切れさせて心臓病や脳卒中を、脳に蓄積して老人斑のシミを作ったり、脳細胞を壊して認知症を引き起こします。

 

また糖尿病になって、「どうってことはないな」と高をくくっていても、AGEが細い血管の張り巡らされている目や腎臓、神経にまで入り込んでいくと、人工透析・失明・えそといった合併症になってしまいます。
 

大事なことは、次の二つです。

 

1.たとえ糖尿病になっても、合併症へ進行させない
合併症は怖い! 人工透析をしても生存年数は平均5年です。

 

2.「糖尿病でなければ問題なし」という固定観念を捨てる
糖尿病になっていなくても、AGEが認知症、がん・心臓病・脳卒中、うつ・パニック障害、骨粗しょう症・関節症、白内障・EDなど、さまざまな現代的病気を引き起こします。

 

冒頭に書いたように、AGEを発生させる糖化を生む出す元凶が “血糖値スパイク” です。合併症へ進行させない、さまざまな病気を引き起こさないためには、何よりも日々の生活で血糖値スパイクを起こさないことが最も大事なのです。

◆血糖値スパイクが引き起こす認知症

私たちにとって、きわめて深刻な問題になっている病気が認知症です。

 

認知症とは、「後天的な脳の障害によって、いったん正常に発達した知能が低下した状態」と定義されています。以前は “痴呆” と呼ばれていましたが、差別や軽蔑の意味を含んでいるという意見があり、また実際に不快を感じる人が多いことから、厚労省の通達によって2004年に “認知症” と改められました。

 

認知症には、アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症などがありますが、その半分以上はアルツハイマー型認知症です。 

 

認知症は、MCI(Mild Cognitive Imparimanet、軽度認知障害)と呼ばれる状態を経過して完成されますが、MCIの段階であれば、回復可能とされています。しかし一度認知症まで進行してしまうと、もはや正常に戻すことは不可能とされています。

 

そして、認知症の症状を劇的に改善する医薬品は未だ開発されていません。2013年に開催された認知症サミットでも、認知症の治療薬には限界があるので、積極的に予防するしかないと結論づけています。

 

また、認知症が完成するまでには、以前は10年ほどかかると言われてきましたが、現在では20年以上かかると考えられています。このためできるだけ早くから積極的に予防し、MCIにならない、もしMCIになったらいち早く正常に戻すことの重要性を強調しています。

 

m501.jpg

認知症の原因は糖尿病を筆頭に、動脈硬化・慢性炎症・肥満・運動不足・有害金属・医薬品などが指摘されていますが、最新の研究で「血糖値スパイクを繰り返す生活」が最大の原因であることが分かってきました。

 

血糖値スパイクによる “糖化” で、「脳が糖尿病の状態になってしまう」のです。このため認知症は、別名 “3型糖尿病” と呼ばれるようになりました。

 

ところが、この血糖値スパイクは、通常の健診や人間ドックでは分かりません。健診や人間ドックは空腹時に測定するので、その結果が正常な人でも、食後高血糖、つまり血糖値スパイクを起こしている人が多いのが実態です。

 

m502.jpg

以上のことから、次の2点が重要であることが分かってきました。

 

1.40代・50代から積極的に血糖値スパイクを抑える
血糖値スパイクを繰り返す生活を20年以上続けると、MCIの段階を経て、認知症になってしまいます。そして認知症になる時期が75歳前後に多いという現状を考えれば、40代・50代から積極的に血糖値スパイクを抑えることが重要です。

 

2.健診や人間ドックで高血糖と判定されるとヤバい!
糖質を含んだものを食べたり飲んだりすると誰もが血糖値がある程度上昇しますが、そうではない空腹時に測定して、「あなたは高血糖です」と判定されたら、それはかなり危険な段階です。糖尿病の直前か、合併症の人工透析に一直線に向かっているか、MCIに足を突っ込んでいると考えたほうがいいということです。

 

人生後半戦を迎える48歳の桑寿からは、積極的にMCIを予防する。そのためにも血糖値スパイクを抑える生活をすることが重要なのです。