ブログをリニューアルします。

今までは脳梗塞を発症して見えてきたことを中心に書きました。これからは60歳という人生の節目を過ぎた今だから、30余年過ごしてきた「人材育成業界」で日々感じたこと、見えたこと、思ったことを中心に書きます。

講師ってなんなのか?研修ってなんなのか?組織ってどうなのか?様々な切り口で振り返ります。その時間が次の私の扉を開けることに繋がると思っています。

高く、広く、深く人生を創っていきたいと思います。

ちょっぴり楽しみに読んでもらえたら嬉しいです。そして皆さんのなんらかの参考になれば嬉しい限りです。

 

一日遅れのブログです。ごめんなさい。 

 

ご存知の方も多いのですが、現在も私は妹と同居しています。とはいっても、ビルの4階と2階に分かれていて、玄関も別々です。それでも同じ小さなビルに居ますので、生活は重なることも多いですし、事務所の手伝いもしてもらっています。

 

長年の友人たちも妹に対して、実の妹のように接してくれます。私自身も妹の居ない生活には違和感を覚えるぐらいです。

 

けれども妹は小さい頃から、気の強い姉である私の下で色々苦労もあったようです。

 

でも一番の悩みは、私が妹との関係を「ずっと変わらない。変わらせたくない」と思っていることのようです。

 

確かにもう二人とも、いい年です。共通して持っている思い出や価値観はたくさんありますが、それぞれが仕事や生活の中で培ってきたものもあります。そして妹のそれは私には分かりません。

 

ただ時々、自分とは全く異なる妹の発言に唖然とすることもあります。そんな自分を見て、「まるで管理職だな―」と思うことがあります。

 

管理職は部下のことを、部下と初めて会った時のまま、自分の中でイメージを固定しがちです。

 

でもです、部下も成長していくのです。それは自分よりも早く、深く。若さのなせる業で。

それを理解しないといけないのです。部下は自分のものでもないし、いつまでも可愛らしい自分の言うことを聞く部下に留まってはいないのです。

 

大事なことは、部下が成長していることを認め、自分も努力することです。 

 

「ずっと変わらない」と思うのは傲慢です。ましてや無意識のうちにも「変わらせたくない」と頭を押さえているとしたらもってのほかです。関係は少しでも前進するようにいつも見直すことが大事なんだと自分に言い聞かせている今日この頃です。

 

ある企業の部長から「若い人たちは育っているけど、中間層が今一つ、どうしたらよいか?」とざっくり聞かれました。

 

事情を聴くと、部長の下、つまり課長が機能していないということのようです。課長の下の係長たちは、その下の部員ともうまくやっていて、信頼もあるけど、課長は周囲からの信頼も低く、課の中で浮いているという話でした。

 

組織において課長の役割はとても大きいと思います。プレイングマネジャーも多く、職務と部下指導、職場の管理監督に追われ忙しく働いています。責任も重くなっています。

 

でもそれ故、周囲からの協力を一番求めているんだと、私は思うのです。振り返りをする機会と場も必要なのです。そのフォローは誰がするのが適任なのか? 私は部長にその役割を担って欲しいと言いました。

 

人はみな成長します。けれども、組織に十分慣れていて、様々な経験を積んでしまった中間管理職は、放っといては育ちません。若い人とは違うのですから、経験相当以上の指導をしていかないと停滞します。

 

人は初めてのことにチャレンジすると、成長します。でも中間管理職は、例えば課長職という初めての職務を、今までの経験で「この程度」と独りよがりに納得してしまう傾向があるように思えます。

 

ここは時間に任せるのではなく、上司が自分の信条や思いを基に、手を掛けて仕事を通して指導して欲しいと思うのです。

 

成長しない人はいません。上司から見て、物足りない人材でも、自分の部下ですから、自分の責任で育成してほしいと思うのです。年齢と経験と重ねた人材ほど、実績と自負心のある人材ほど、育成・指導が必要だと思うのです。

 

それに彼ら、彼女らは若い人と同じように、あるいはそれ以上に成長を望んでいると思うのです。

 

 

先週は「職場の人間関係」的な研修が多かったのですが、参加者の皆さんの悩みは、環境や時代が変わっても同じなんだなとあらためて感じました。

 

ちょっとした思い込みや、気持ちのすれ違い、モノの言い方。後から思うと「何故?」と思うようなことで、職場の人間関係は崩れていきます。

 

今回、特に多かったのは上司と部下の関係。こじれが複雑になっている例も随分ありました。

同じ組織で働く仲間なのに、協力し合って成果を上げていくチームのはずなのに、何故かお互いを評価する目が厳しいのです。

 

部下が上司を見る時は、自分の仕事に自信があればあるほど、厳しくなるようです。「何故自分はこんなに頑張っているのに、上司は無能なんだろう?」のような身も蓋もない意見も出ます。

 

上司が部下を見る時は、「何故自分はこんなに頑張っているのに、その自分の言うことを聞かないんだろう?自分はダメな上司なのか」といった苦悩が感じられる意見が出ます。

 

でもこれは今に始まったことではなく、私が研修業界に入った30年前からの繰り返しの悩みです。

 

ただこの頃は、上司のほうが悩みが深いように思います。昔のように「うちの部下はみんなどうしようもない。全員首にしたい」といった、暴れたくなるような無謀な発言は聞きません。

 

上司は組織に入って、その中でずっと生きてきたから、意外に外の世界を知りません。そのせいか、情報もネットワークも、勢いも持っている部下が怖いのかもしれません。

 

それに環境や時代の変わりようが大きいので、今までの常識が通用しないのではないかと増々不安になってくるのです。そうなると上司は自分を惨めな存在へと追いこんでしまいます。

 

私はそんなリスクを抱えている上司の皆さんに「自分を開示して下さい」と言いたいです。部下より優れているとか下だとか考えるのは止めましょう。部下のことをよく観察してみましょう。

 

上司の皆さんは、少なくとも先に生まれて、仕事の経験も豊富なのですから、自分の体験を「転ばぬ先の杖」として、部下に伝えて下さい。とりわけ失敗の経験を語ることで部下との間に化学変化が生まれます。

 

こんな不透明で難しい時代にあって、一人で頑張るのはこれこそが無謀です。上司だ部下だではなく、成果を目指すチームの一員として、協力して欲しいし、それが出来ると思うのです。

 

そして部下を活かすも殺すも自分次第と自覚し、部下と対峙して、育てる意識を持って欲しいと思うのです。

 

 

 

 

 

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