ブログをリニューアルします。

今までは脳梗塞を発症して見えてきたことを中心に書きました。これからは60歳という人生の節目を過ぎた今だから、30余年過ごしてきた「人材育成業界」で日々感じたこと、見えたこと、思ったことを中心に書きます。

講師ってなんなのか?研修ってなんなのか?組織ってどうなのか?様々な切り口で振り返ります。その時間が次の私の扉を開けることに繋がると思っています。

高く、広く、深く人生を創っていきたいと思います。

ちょっぴり楽しみに読んでもらえたら嬉しいです。そして皆さんのなんらかの参考になれば嬉しい限りです。

 

先輩や後輩が実施している講師勉強会に、不定期で参加しています。参加者が自分がこれから担当する研修の一部を披露して、意見交換を行い、その内容の精度を向上させています。

 

みんな熱心に発表をし、研修の腕を上げています。聞くほうも、より役立つコメントをしようと一所懸命です。5時間弱のこの時間は、頭を使い考えます。身に付くことも多いのです。

 

でもです。私は時々? いや頻繁に過去の実績(遺産)でコメントを発します。遠慮もあるのか、周囲は「流石のコメントとですね」と言ってくれます。

 

けれど、自分では分かっているのです。これは過去の遺産であり、今の斬新な意見ではないことを内心では…。それでも実際のところ、これに意識を向けることは中々辛いことです。

 

ビジネス社会にいると、過去の遺産で十分対応できることも多いのですが、それでは前に進めません。体験したことや蓄積したことは重要ではありますが、新たなものを入れていかないと停滞すると思うのです。

 

自分の経験・知識や価値観をいったん捨てるアンラーンをして、相手から学ぶというオープンマインドを持つことが必要です。「学ぶ」とは、価値観も含めて、自分の知らないことを知るということだから。

 

それで不定期ではありますが、「学ぶ機会」を得たのです。企業であれば定年退職してもおかしくない年齢ですが、新しいものを得ることこそが、明日の自分を作り、過去の自分をずっと輝かしてくれます。

 

立派な経歴や過去の遺産で生き続けることも出来ますが、しかしそれでは、足踏みなのです。もったいないです。

 

人は生きている限り、悪意を持って相手と接しないのを大前提として、忌憚のない意見を交わし、批判をも受入れ、新鮮な驚きもあり、そういったなかで学び、吸収し、共感し、喜び続けることが幸せなんだと思うのです。

 

 

人は日々様々なことを経験し、たくさんのことをそこから学びます。若いうちのほうが学び取ることは簡単でしょうが、ベテランになっても学ぶことは多いはずです。

 

でもベテランになると、覚えていて当たり前のこと、昔学んだことをすっかり忘れてしまうことがあります。それは単に記憶力が低下したとか、記憶が上書きされたとかではないように思えます。

 

例えば、部下指導の場面で、自分が若かった頃に、上司に対して感じた不満とか、不条理だったこととかを忘れていることが多々あるのです。

 

あるいは、自分を単なるコマとしてではなく人間として扱ってくれて感激した、自分の成長を実感させてくれて感謝したことも忘れています。

 

一度は通った道にあった、若い頃だから感じられたであろう組織人生の基本の「基」を忘れてしまっているのです。

 

言えば、ある日突然、今の役職に就いた的な感じなのです。ここに来るまでに経験したことを、そこから学んだ自分の基本(自分の軸を形成したもの)、つまり基本の基を忘れていることが多いように思えます。

 

それでは管理職の役割は全うできません。管理職になることは、部下と一緒に、部下を動かして目標を達成することです。目標達成のために、どうすれば良いかを考え、最終的には「なんとかする」ことが重要な役割です。

 

だからこそ、経験したことを今に活かすことが大事なのです。管理職とは何かといった「そもそも論」や「人から仕入れた耳情報」では対応出来ないと思うのです。

 

良き管理職は、

(1)様々な経験から学んだことを今に活かす

(2)部下を動かしながら彼ら彼女らの市場価値を高める

(3)そして共有する目標に向かっていく

ことが出来る人だと思います。

 

そのためにも、自分の経験した基本の「基」をオープンにしておくことが大切だと思うのです。

 

 

研修講師は、求められる内容を如何に分かりやすく、受講者に伝え、理解してもらうかが大事な役割だと思っています。

 

但し、真理を伝えることだけに一所懸命になってしまい、伝える相手の立場を理解できない場合がありますし、それに気づかない講師もいます。

 

相手の事情を理解し、それに合ったように伝えるのは、前にも書きましたが、難しいことです。

 

特に、伝えなくてはいけないという使命感が先行すると、独り相撲を取ってしまう場合も多々あります。でも伝える以上に難しいのは、相手に合わせることです。

 

後輩や部下を指導する時にも、この独り相撲というか、独りよがりは横行します。多くの場合、相手の、つまり部下や後輩に合わせた指導が出来ていないのだと思います。

 

人は身の丈以上の努力をする時、成長すると思います。でも日々、身の丈以上を求められると、疲弊し、自信が無くなり、閉塞感にも囚われてしまいます。

 

高い目標や頑張りも重要ですが、相手の立場や事情を理解し、身の丈に合った、時には身の丈にプラスαした指導が出来れば一番だと思います。

 

相手の力量に配慮する、相手のペースに合わせる、自分の物差しだけで計らない。そんなことを意識するのが相手の立場に立つことだと思います。如何でしょうか?

 

 

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