ブログをリニューアルします。

今までは脳梗塞を発症して見えてきたことを中心に書きました。これからは60歳という人生の節目を過ぎた今だから、30余年過ごしてきた「人材育成業界」で日々感じたこと、見えたこと、思ったことを中心に書きます。

講師ってなんなのか?研修ってなんなのか?組織ってどうなのか?様々な切り口で振り返ります。その時間が次の私の扉を開けることに繋がると思っています。

高く、広く、深く人生を創っていきたいと思います。

ちょっぴり楽しみに読んでもらえたら嬉しいです。そして皆さんのなんらかの参考になれば嬉しい限りです。

 

研修の場で12年振りに過去の受講者に会いました。当時、入社2年目だった彼女は、頼もしいチームリーダーに成長していました。こういう姿に再会できるのは嬉しいものです。講師家業を長く続けてきて良かったと思う瞬間です。

 

当時の彼女は、「上長にもっと頑張って欲しい。もっとやる気を出して欲しい。そのために自分は何が出来るのか? 何をすれば良いのか?」と悩んでいました。

 

「一朝一夕で解決出来る課題ではないね」と言った私に、「時間を掛けてじっくり取り組む課題にします」と答えていました。

 

あれから12年。再会した彼女はその課題を達成出来なかったばかりか、「今は自分が後輩や部下からもっと頑張って欲しいと思われる存在になっている」と苦笑いしていました。

 

「組織に馴染んでいくにつれて自分を調整して周囲とうまくやるようになっていく」とも言っていました。確かにそういうことはあります。私は自分が起業した会社だから好き勝手していますが、企業や大きな組織に所属していると自分の考えや都合、好き嫌いだけでは通りません。

 

育てなくてはならない部下もいますし、成果も上げなくてなりません。多くの人達を動かしてこその企業活動です。自分の意見が全てでなくなることも多々あります。

 

でもです。その中でも自分を成長させることを忘れてはならないし、考えることを忘れてもいけません。組織に馴染むことは悪いことではありませんが、ただ流されるのは、流されていることに気づかないのは自分の成長を止めると思います。

 

自分を車両に例えれば、惰行走行だけでなく、動力による加速やブレーキによる減速が必要です。車両自体や路線の点検も必要だし、燃料がなければ駆動しません。如何でしょうか? 

 

 

 

 

 

「この様なことも起き得る」と常日頃から考えていると、実際に起こってしまったことにスムーズに対応できます。

 

研修の場でも事例研究として、「こんな時どう行動するか? どう考えるか?」的なものをよく使います。問題を解いてもらう中で、その受講者の考え方が分かりますし、日頃考えていない設定場面を考えることで知識も増えます。もしもの時の準備にもなります。

 

この頃、その様な設定場面を多く望む管理職が増えているようです。起こり得る、考えられるケースをなるべくたくさん、自分の中に蓄えていたいようです。その方がイザという時にスムーズな対応が出来るというのです。

 

でもです。全ての未来を想定して、その回答を持つことは不可能だと思うのです。特に、部下指導・育成は部下によってその対応は千差万別です。「きっとこうだ!」という回答を持ち過ぎると、信じ過ぎると、その場に応じた対応がかえってしにくくなると思うのです。

 

私たちの能力は「基本力」と「応用力」で成り立っています。基本力はたくさん学ぶべきですし、知識や情報が無いことには成り立ちません。部下指導・育成であれば、心理学やコミュニケーション力も大いに強化しなくてはなりません。

 

けれども応用力は、自分で色々な角度から考えたり、「何故?何故?」と現状を疑ってみたり、一問一答式ではなく二つ目の答を探してみたり、初対面や年代の違う人と対話したりして、身に付けていくものです。あらゆる場面を想定してその正解を覚えるというのでは、本当の応用力は身に付きません。

 

応用力は経験だけでなく、目の前で起きている現実と向き合い、考えることと考えることが合体出来てこそ得られるものだと思うのです。、

 

研修を行う際、特に意識していることがあります。それはなるべく多くの事例を伝えて、それについて考えてもらうことです。覚えること、学ぶことも大事ですが、「自分で考える」ことが一番大事だと思っています。

 

組織の一員として守るべき基本ルールはあると思いますが、大事なことはそのルールを基に、今すべきこと、これからすべきことを考えることだと思うのです。そして時にはルールを見直す、今までの常識を疑うことも大事です。

 

これが当たり前だとか、これでいいのだと思わずに、プラスに疑ってみる、もっと考えてみることが必要です。今より良くなるためにだけではなく、「たとえ悪い結論が出ることになっても受け入れる」ため、そして「再チャレンジする」ために。如何でしょうか?

 

私も、現状維持のために何をすべきかと考えることもあります。ただ現状維持を狙いすぎると、それは知らず知らずのうちに、緩やかな衰退に繋がります。頭を使って少しでも工夫すること、胸を擦ってしまう匍匐前進であっても前に進むことが大事です。

 

そのために色々考える。何でもかんでも受け入れるのではなく、「何故?何故?」と素朴な疑問を持つことが必要だと思います。もしかしたら素朴な疑問を持つために、私たちは「考える」ことをしているのかもしれません。

 

大病を患って9年経ちました。貴重な経験であるのに今までは、「何故なったのか?」「何がいけなかったのか?」について、「仕方ない」「ただ現実を受け入れる」に留まっていました。

 

この貴重な経験から逃げず、正面から向き合い、「何故?何故?」と素朴な疑問を連発して、その原因を掴み取って、そうならないように活かしていく生き方も大事だと今は考えています。考えることで現状をワンランク上げたいと思う今日この頃です。

 

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