ブログをリニューアルします。

今までは脳梗塞を発症して見えてきたことを中心に書きました。これからは60歳という人生の節目を過ぎた今だから、30余年過ごしてきた「人材育成業界」で日々感じたこと、見えたこと、思ったことを中心に書きます。

講師ってなんなのか?研修ってなんなのか?組織ってどうなのか?様々な切り口で振り返ります。その時間が次の私の扉を開けることに繋がると思っています。

高く、広く、深く人生を創っていきたいと思います。

ちょっぴり楽しみに読んでもらえたら嬉しいです。そして皆さんのなんらかの参考になれば嬉しい限りです。

 

「酔っているので、言います」―― M-1後の漫才師の発言だけではなく、「酔っているので・・・」を枕詞にして、日頃言えないことをいう人は多いようです。

 

酔ってない状態で言えばいいのにと思いますが、それが中々言いにくい。それも分かります。

 

ここで思うことは、「思ったことを言うな」「言いにくいことは言うな」や「暗黙の了解を理解しろ」というオーラを出している上司が多いのではないかということです。

 

個人の状況や近況を発信することが簡単にできるネットの世の中になっていますが、意見や考えを発信するのは、受け手のことも十分考えてしなくてはなりません。

ましてや対面で行う時は、配慮も必要です。組織の中であれば、なおさらです。

 

でもです。無礼な発言も含めて、管理職はそれを聞く義務と言わさせる責任があると思うのです。管理職とは「なんとかする人」のことだと元上司に教わりました。その通りだと思います。困った時に登場して解決するのが管理職の役割です。

 

そうであるならば、日頃から部下や周囲の意見に耳を傾けて、情報を仕入れ、「いざ鎌倉」という時に活躍しないと。

 

「思ったことを言ってはいけない」などと部下に思わせるのは、言語道断だと思うのです。組織は色々な仕事と多様な人材で出来ています。そして、各々の強みを組み合わせて成果を出していくのが組織の醍醐味です。

 

組織とは、一人一人の能力を引き出して成果を上げていく装置です。初めからうまくいくことはないでしょうが、とて難しいことではあるでしょうが、思っていることをルールに則って言える人材を増やしていかないと、組織に未来はないと思うのです・・・如何でしょうか?

 

 

 

「お前に任せる。好きに、存分にやってみなさい」――これは営業のマネージャーになった時、上司から投げかけられた言葉です。なんだかすごくやる気になったのを、今でも鮮明に覚えています。

 

自分からアイデアを色々出して、自分の思う通りにしていました。任せられたのだから、成果を出して、自分の力を上司や周囲に見せつけたいとも思いました。

 

上司に相談をすることもありましたし、周囲の意見に耳も傾けました。やるべきことを理解し、成果も出していました。順調に事が進んでいると思った矢先に、上司から叱責を受けました。自分としては寝耳に水の出来事でした。

 

 叱責は、「任せると言ったが、報告不要とは言っていない。報告こそが任せられた者が担うべき一番の義務だ」。「いや、義務というよりも責任だ。そして任せた者への感謝だ」と。

 

大きな組織ではないのだから、私の動きを見ていれば、やっていることは分かるだろうという不満が私には残りました。結局任せてもらっていないのだと思いました。

 

でもです。しばらくして、それは大きな間違いだと分かりました。任されたことをいちいち上司に相談することは必要ないですが、「報告をしない」というのは、「イコール任されたことを何もしていない」ということなのです。

 

報告がなければ、上司としては、任せたことの結果判定もできませんし、次の一手にも進めません。

 

任せられることは、「チームの一員として、組織の一員として成長する」ために存在することなのです。そして、報告とセットで初めて成立するモノなのです。

 

報告することで、自分の行動を振り返ったり、考えをまとめることができます。気付きや発見もあります。つまり、任された仕事の視野を拡げたり、新たな視点を加えたり、深堀りをすることできるのです。35歳の時に初めて理解しました。

 

それでも、今でも、このことを時々忘れる自分がいます。難しい問題です。任されることも、そして任すことも。

 

この頃、女性の管理職も多くなってきました。以前のように、人数合わせでの昇格が少なくなったことにも一安心です。人事の評価は難しいですが、なって然るべき人がなっているのは、喜ばしいことです。

 

以前のように、戦略的に、もしくは鳴り物入りでなるのではなく、通常の人事として昇格するのは、喜ばしいことではあるのですが、それ故に、多く起きている事態があります。

 

「女性管理職の生きにくさ」は前からも感じていましたが、この頃はとみに、その生きにくさが “深み” を増しているように感じます。一つは、「本人の肩に力が入り過ぎてしまう」ことに起因しているように思います。もう一つは、「周囲の過度の期待」によるものです。

 

管理職は万能ではありません。そうであるにも関わらず、管理職はかくあるべきという「役割期待のフレーム」が、誰の中にも各々しっかりできているので、少しでもそれと違うと、周囲の人達から不満が噴出します。

 

本人も、自分の中の「役割期待の枠」に懸命に応えようともがいたり、自身が描いている「管理職像」になれるようにとあがきます。これは中々辛いことです。

 

チームをけん引するときに管理職に必要なモノは、「共通目的」と「協働意欲」と「納得感」だと、研修でいつも言っています。この3つが欠けると、チームではなくグループになってしまいます。

野球でもサッカーでも、〇〇チームと言っても、〇〇グループとは言いません。チームビルドされていないと、プロフェッショナルとして戦えません。

 

同じように、チーム全員が「共通の」目的を持って働く、「お互いに」協力して力を発揮する、全てのことが「納得の上で」動く、ということに、管理職は注力しなければなりません。

 

特に、「納得感」を醸成することは、女性のチームを引っ張る時に必要不可欠です。この納得感を醸成するためには、自分の言葉できちんと伝えることが大事です。

 

自分の考えを自分の言葉で伝える、それに対して、部下の考えや意見を引き出す。そして納得の上で、部下の持ち味や力量を引き出す。これは、管理職としての基本の基ですが、この初めの一歩が踏み出せていないようです。そんな簡単なことがと思えるでしょうが、意外とできていないのです。

 

もう一度言いますが、管理職は万能ではありません。現状も簡単には変わりません。その中で、部下と共に成長するのです。自分一人が「肩に力を入れて」進む船ではないのです。無理は禁物です。

 

 

 

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