ブログをリニューアルします。

今までは脳梗塞を発症して見えてきたことを中心に書きました。これからは60歳という人生の節目を過ぎた今だから、30余年過ごしてきた「人材育成業界」で日々感じたこと、見えたこと、思ったことを中心に書きます。

講師ってなんなのか?研修ってなんなのか?組織ってどうなのか?様々な切り口で振り返ります。その時間が次の私の扉を開けることに繋がると思っています。

高く、広く、深く人生を創っていきたいと思います。

ちょっぴり楽しみに読んでもらえたら嬉しいです。そして皆さんのなんらかの参考になれば嬉しい限りです。

 

この頃、女性の管理職も多くなってきました。以前のように、人数合わせでの昇格が少なくなったことにも一安心です。人事の評価は難しいですが、なって然るべき人がなっているのは、喜ばしいことです。

 

以前のように、戦略的に、もしくは鳴り物入りでなるのではなく、通常の人事として昇格するのは、喜ばしいことではあるのですが、それ故に、多く起きている事態があります。

 

「女性管理職の生きにくさ」は前からも感じていましたが、この頃はとみに、その生きにくさが “深み” を増しているように感じます。一つは、「本人の肩に力が入り過ぎてしまう」ことに起因しているように思います。もう一つは、「周囲の過度の期待」によるものです。

 

管理職は万能ではありません。そうであるにも関わらず、管理職はかくあるべきという「役割期待のフレーム」が、誰の中にも各々しっかりできているので、少しでもそれと違うと、周囲の人達から不満が噴出します。

 

本人も、自分の中の「役割期待の枠」に懸命に応えようともがいたり、自身が描いている「管理職像」になれるようにとあがきます。これは中々辛いことです。

 

チームをけん引するときに管理職に必要なモノは、「共通目的」と「協働意欲」と「納得感」だと、研修でいつも言っています。この3つが欠けると、チームではなくグループになってしまいます。

野球でもサッカーでも、〇〇チームと言っても、〇〇グループとは言いません。チームビルドされていないと、プロフェッショナルとして戦えません。

 

同じように、チーム全員が「共通の」目的を持って働く、「お互いに」協力して力を発揮する、全てのことが「納得の上で」動く、ということに、管理職は注力しなければなりません。

 

特に、「納得感」を醸成することは、女性のチームを引っ張る時に必要不可欠です。この納得感を醸成するためには、自分の言葉できちんと伝えることが大事です。

 

自分の考えを自分の言葉で伝える、それに対して、部下の考えや意見を引き出す。そして納得の上で、部下の持ち味や力量を引き出す。これは、管理職としての基本の基ですが、この初めの一歩が踏み出せていないようです。そんな簡単なことがと思えるでしょうが、意外とできていないのです。

 

もう一度言いますが、管理職は万能ではありません。現状も簡単には変わりません。その中で、部下と共に成長するのです。自分一人が「肩に力を入れて」進む船ではないのです。無理は禁物です。

 

 

 

 

研修の場で12年振りに過去の受講者に会いました。当時、入社2年目だった彼女は、頼もしいチームリーダーに成長していました。こういう姿に再会できるのは嬉しいものです。講師家業を長く続けてきて良かったと思う瞬間です。

 

当時の彼女は、「上長にもっと頑張って欲しい。もっとやる気を出して欲しい。そのために自分は何が出来るのか? 何をすれば良いのか?」と悩んでいました。

 

「一朝一夕で解決出来る課題ではないね」と言った私に、「時間を掛けてじっくり取り組む課題にします」と答えていました。

 

あれから12年。再会した彼女はその課題を達成出来なかったばかりか、「今は自分が後輩や部下からもっと頑張って欲しいと思われる存在になっている」と苦笑いしていました。

 

「組織に馴染んでいくにつれて自分を調整して周囲とうまくやるようになっていく」とも言っていました。確かにそういうことはあります。私は自分が起業した会社だから好き勝手していますが、企業や大きな組織に所属していると自分の考えや都合、好き嫌いだけでは通りません。

 

育てなくてはならない部下もいますし、成果も上げなくてなりません。多くの人達を動かしてこその企業活動です。自分の意見が全てでなくなることも多々あります。

 

でもです。その中でも自分を成長させることを忘れてはならないし、考えることを忘れてもいけません。組織に馴染むことは悪いことではありませんが、ただ流されるのは、流されていることに気づかないのは自分の成長を止めると思います。

 

自分を車両に例えれば、惰行走行だけでなく、動力による加速やブレーキによる減速が必要です。車両自体や路線の点検も必要だし、燃料がなければ駆動しません。如何でしょうか? 

 

 

 

 

 

「この様なことも起き得る」と常日頃から考えていると、実際に起こってしまったことにスムーズに対応できます。

 

研修の場でも事例研究として、「こんな時どう行動するか? どう考えるか?」的なものをよく使います。問題を解いてもらう中で、その受講者の考え方が分かりますし、日頃考えていない設定場面を考えることで知識も増えます。もしもの時の準備にもなります。

 

この頃、その様な設定場面を多く望む管理職が増えているようです。起こり得る、考えられるケースをなるべくたくさん、自分の中に蓄えていたいようです。その方がイザという時にスムーズな対応が出来るというのです。

 

でもです。全ての未来を想定して、その回答を持つことは不可能だと思うのです。特に、部下指導・育成は部下によってその対応は千差万別です。「きっとこうだ!」という回答を持ち過ぎると、信じ過ぎると、その場に応じた対応がかえってしにくくなると思うのです。

 

私たちの能力は「基本力」と「応用力」で成り立っています。基本力はたくさん学ぶべきですし、知識や情報が無いことには成り立ちません。部下指導・育成であれば、心理学やコミュニケーション力も大いに強化しなくてはなりません。

 

けれども応用力は、自分で色々な角度から考えたり、「何故?何故?」と現状を疑ってみたり、一問一答式ではなく二つ目の答を探してみたり、初対面や年代の違う人と対話したりして、身に付けていくものです。あらゆる場面を想定してその正解を覚えるというのでは、本当の応用力は身に付きません。

 

応用力は経験だけでなく、目の前で起きている現実と向き合い、考えることと考えることが合体出来てこそ得られるものだと思うのです。、

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