ブログをリニューアルします。

今までは脳梗塞を発症して見えてきたことを中心に書きました。これからは60歳という人生の節目を過ぎた今だから、30余年過ごしてきた「人材育成業界」で日々感じたこと、見えたこと、思ったことを中心に書きます。

講師ってなんなのか?研修ってなんなのか?組織ってどうなのか?様々な切り口で振り返ります。その時間が次の私の扉を開けることに繋がると思っています。

高く、広く、深く人生を創っていきたいと思います。

ちょっぴり楽しみに読んでもらえたら嬉しいです。そして皆さんのなんらかの参考になれば嬉しい限りです。

 

自慢話のようで恐縮ですが、一を聞いて十を知る人間でした。勘が利くタイプで、学校の成績に関係なく、様々なハードルを意外にスムーズに乗り越えて来ました。

 

あまり深く考えず、自分の本能というか勘だけで、人生を生きてきたように思います。議論をしたり、深く物事を考えてこなかったとは反省です。

 

でもです。この頃は深く考えたり、議論することが面白く感じます。一つの命題について考える、意見交換する。他者の意見を聞いてさらに考える。そんなことが楽しくて仕方ありません。

 

議論や考えることは面倒でもありますが、色々な視点(視ている観点)や視座(視ている座標)で考えると、自分の中に今まで気づいていなかった自分を見つけたりします。

 

自分と対峙する以上に他者と対峙すると、得られるものはとても大きいです。他者の意見や考えをあっさり聞いて、このぐらいのことだろうと浅く理解するよりも、大きな喜びや自己成長感を感じます。今までは下手な考え休むに似たりと言っていた自分が浅はかだったと思います。

 

考えることの喜びは教える以上の喜びです。他者が自分の意見を受け入れてくれる以上の面白さです。どんな些細なことでも一から考えてみると、奥の広がりが見えてきます。何よりも素敵なことは考えたことが自分の血となり肉となっていくことです。

 

年齢を重ねて、色々な経験をしていますし、様々な知識も持っています。でもです。そんなモノがなくても、考えることで目の前の景色が変わって見えます。誰かが言ったことでも一旦受け入れて自分の中で考えてみると、全く異なった景色や解釈が見えてきます。

 

当分、仕事に関係なく「考えること」の面白さとそのあとの喜びに浸っていたいと思うこの頃です。

 

今日はある管理職のお話です。

 

彼は、「管理職の役割は、何かあった時に、慌てずどうにかする、なんとかすることだ」と先輩から教わりました。

 

確かにそうだと思い、この言葉に忠実に管理職の役割を果たしてきました。部下に合った仕事を考え、得手を活かした仕事を与えました。

 

彼の下で、どの部下もノビノビと仕事をし、そして職場に何かあった時は、自ら率先して問題を解決してきました。

 

他の職場からも羨ましがられる、チームワークと業績の良い部署になっていきました。管理職としての評価も上がり、全てが順風満帆に進行していると思っていました。

 

けれども大きな壁がこの管理職の前に現れたのです。それは、部下が他の部署に移動した時、そこでは使い物にならないという現実でした。得手な仕事は良いのですが、それ以外は人並み以下だという評価を下されたのです。

 

「何かあった時」に管理職がいつも登場して解決する。そのことが部下から、自分で考えたり工夫したりする時間と習慣を奪っていたのです。言われたことをキチンとすることは出来ても、創意工夫や自ら難しい問題に対応することが出来ない部下に育てていたのです。

 

これは極端な話だと思うかもしれませんが、決してそうではなく、部下を持つ管理職には多かれ少なかれ当てはまることだと思います。

 

管理職は常に、部下から見られていますし、その部下を育成するという大事な役割を担っています。それは、人間的な魅力だけでも、熱意だけでも、豊富な知識だけでも、経験があるだけでも全うできない稼業です。

 

部下のことを思って意見しても、相手が屈辱に思うようなことを口走っていたり、自分のことを全面的に受け入れない部下を嫌ったり、人間味が出過ぎてしまうこともあります・・・。

 

でもです。だから面白いのです。部下を指導育成することは、自分を成長させることにつながります。新任の全ての管理職に、「とても難しいけど魅力的な稼業ですよ」と伝えたいです。

 

 

 

 

時々刻々と変化する状況や想定外の状況に直面したとき、役立つ知恵として「ゼロベース思考」があります。思い込みや先入観を排除して、ゼロベースで考えることの重要性はいつも研修で話しています。

 

でもゼロベースで考えるのは、とても難しいのです。それは、私たちは自分の持っている常識や過去の成功体験などに手厚く守られていて、これによって、することを決めているからです。

 

ですから、そうした既成概念や今までの思考回路を取り去って、まったくの白紙状態で考えることは中々できません。特に、年齢を重ねると難しいのです。

 

研修で若い人たちには、「これまでのやり方や先入観を疑うことで、今まで考えつかなかった斬新な考え方や問題解決策を導き出すことが可能になる」「不要になった知識を残しておくと自分の頭で自由に発想する妨げになる」言っていますが・・・。

 

例えば中高年の社員と若手社員、男性と女性、役職者とそうでない社員のコミュニケーションギャップはこのゼロベース思考で埋めることもできます。

ゼロベースで相手の立場になり、自分ならどうするかを考える。それは知的なチャレンジであり、相手を理解する知恵でもあるのです。

 

今、当社は新たな提案を考える時期です。こういったときには、スパッと過去の実績や成功体験を一旦横に置いて試行錯誤しなくてはなりません。今という時代環境、そして当社ならではの使命もきちんと掴んで考えることも望まれます。

 

そうでなければ、問題提起がズレてしまいます。それでは新たな提案をする意味がありません。このように思いながら、難しい課題と日々格闘しています。とても疲れます。

 

でもです、人や社会に必要とされるには避けては通れないことなのです。難しいと立ち往生したり、逃げ出したりせず、生涯現役をやり遂げる人間力を培うためにも、ゼロベースで考えることを大事にしてチャレンジしています。 

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