■平成から「次の時代」を見る(3)

平成の30年間は、世界的に見ると、変化に次ぐ変化の時代です。冷戦の終結と共に生じた、急激な「グローバル化」と「IT革命」により、国際情勢は様変わりしました。

 

そして、「高齢化」と「人口減少」で世界の先頭を走る日本。経済が好調で、まだ余裕のあった平成の初めは、社会の制度や産業の構造を変革する絶好機だったのに、国も産業界もそれを避けてきました。

 

平成の入口はバブルの絶頂にあり、当時40代・50代の現役世代は、昭和時代の成功体験に酔いしれていました。その後、バブルが崩壊しても、その場・その時限りの対症療法に終始し、根本的な対応をしませんでした。

 

知らず知らずのうちに “ゆでカエル症候群” (ゆでガエルになる一歩手前)になり、平成の出口が見えるようになって、気が付くと、世界から取り残されていました。

 

ちなみに、“ゆでガエル” になるというのは、「カエルをいきなり熱湯に入れると慌てて飛び出して逃げるが、水からじわじわ温度を上げていくと、その変化に気づかず、生命の危機を感じないまま、茹で上がって死んでいく」という意味です。

 

平成の入口で40代・50代だった人達は、30年経って、70代・80代のリタイア世代。「快適なお湯につかったまま逃げ切った世代」とか「何もしなかった世代」と言われていますが、現在、40代・50代の私達は逃げ切れません。このまま手をこまねいていると、ゆでガエルになってしまいかねないのです。

 

現役世代の私達にとって、これからの30年はとても大事。後で後悔しないためにも、平成の時代が終わる前に、これまでの30年を検証して、『指標』となるものを見出し、その上で、これからの30年を生き抜ける『戦略』を持たなければなりません。

 

現在45歳であれば、「15歳からの30年を検証し、75歳までの30年を展望する」。75歳になるまで現役で働く時代になっているでしょうから、「これからの30年を生き抜いていける戦略を持つ必要がある」ということなのです。 

 

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時代観
変化の様相はまだ序章で、これからが本番です。「どう変わるのかを読み、どう対応するか」がポイントです。

 

人生観
生きる期間が圧倒的に長くなり、「最後まで自力で完走できるか」、さらに「Well-being(健康で幸福な度合い)をどう上げていくか」が最大の課題です。

 

仕事観
企業で働くにしても、起業家マインドを持って、「自ら考え、自ら動く」ことが求められます。実年齢が何歳か、男性か女性か、正社員か非正規か…は関係なく、「何ができるか、何をしたいのか」を問われる時代がやってきています。

 

そして、この3つの指標に基づいて、これからの30年を生き抜くための『戦略』を持たなければいけない。ルールも価値観もまるで変わっていく、つまり、明日は今日の延長線上に見えるという “平時” でなく、何が起こってもおかしくない “有事” の変革時代では、戦略を持たないと生き抜いていけないと思います。

 

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5月1日から、変革時代=令和時代が始まります。ゆでガエルにならないためには、現状に甘んじることなく、自らを “カエル” でなく「変える」しかありません。

 

そのためにも、(1)3つの指標の意味を掴み、(2)平成の30年に照らして、自分の30年を振り返り、(3)これから30年を生き抜ける『戦略』を見出す。そして威風堂々と、融通無碍に、わが人生を歩んでいく。そうありたいものですね。