55歳からの「セカンド・ステージ」の「番外編」として、このコラムを記します。
1.「運気」の良い人になる。
●「運気」の良い人とはどんな人?
「運気」が良い人とは、良いイメージの「運気」をタイミング良く運んでいる人です。
毎日食べる食事の「栄養」が私達の体を作るのと同様に、自分の心の中の「良いイメージ」が自分の「運気」を作ります。
換言すれば、「運気」が良い人とは、「状況分析」(時代環境)と「自己分析」(自分の本当の姿)を的確に行って、本当の自分のイメージ通りの「運気」を生きている人です。
●世の中が「収縮」し、「格差」が進む時代です。
かつての「成長・拡大」の時代から、「成熟・収縮」の時代になると、これまでまかり通ってきた「規範・ルール」「一般的な考え方・処し方」というものは、ほとんど通用しません。
例えば、「皆一緒にうまく生きる、評価に大きな差をつけない」や「本音と建前を使い分ける、本音をうまく封じ込めて事を荒立てない」などは、あの当時は良かったというもはや昔話です。
これからは、全体の取り分が段々小さくなる「収縮」の時代です。「皆がお腹一杯食べられない、一部の者(既得権益者)が取ったあとの残りは少ない、取り分が少なくなったので分け合う仲間に新たなメンバーを加えない」といった「格差」が進む時代です。
●でも、「事をなす人」には良い時です。
そんな変革の時代を迎え、自分の「後天的・表面的」な「運気」だけでは、通用しないし戦えません。人は自分に潜在する「暗号」イコール、自分の「先天的・本質的」な「運気」を「知り」、どう生かすかを「判断」し、どのタイミングで「行動」するか、がとても大事な時代になってきました。
それに、自分の本当の力を十分に発揮しないことには、あまりにもったいない。そんな今は「正念場」です。この正念場を通り越すと「土壇場」に、土壇場を突き抜けると、最悪の「愁嘆場」になってしまいます。今の「正念場」を楽しむことです。過去がリセットされる時代です。心機一転、事をなす人には、良い時代ではありませんか。
●「リーダー像」が変わります。
これからは、リーダーの「運気」を持っている者が、「目標」を掲げ、その目標を達成するために、それぞれの役割を持つ「仲間」を募り、それぞれの「能力」を発揮させ、その総和で「収穫物」を得て、仲間に「分配」することが求められます。
色々な分野や様々な地域で、この動きが起これば、「格差」という存在は最小化され、「幸福感」「達成感」「仲間意識」という存在が最大化されていくと思うのですが、いかがでしょうか。
2.現代版「桃太郎」が求められています。
●「桃太郎」伝説を振り返る。
「桃」から生まれた「桃太郎」が両親から餞別に貰ったきび団子を道中で、サル・キジ・イヌに与えて家来にして、鬼が島まで鬼を退治に行き勝利をおさめ、鬼が方々から奪い取って貯めた宝の山を持ち帰り、豊かな村を作り、幸せに暮らしたという物語です。
「桃」は古来から邪気を払い不老不死の力を与える霊薬である果実といわれ、「鬼」は丑と寅の間の方角(北東)である鬼門からやって来て、丑の角を生やし寅のパンツを履いている。桃太郎が「申・酉・戌」を率いたのは、「裏鬼門」に位置し、「知・勇・仁」(サルは智、キジは勇、イヌは仁)を持ち合わせ、陰陽五行でいずれも「金」を意味し、仲間として最高の組み合わせだからともいわれます。
●「桃太郎」は午歳だった。
ところで、「桃太郎」は午歳だと思います。午は「火気」の持ち主です。火は熱い物、光る物。だから情熱的で派手好き。同時に火は「風」に揺らぎやすく、気まぐれです。時には、全てを焼き尽くす恐ろしい物。「扱いづらい」といわれるのは、このせいです。
一方、「火」を起こすのは唯一人間だけが使える技で、文明の象徴です。これは知的な能力を意味し、午歳のプライドの高さの拠りどころになっているのです。
午歳にとっての「風」とは、「時代そのものの動き」です。独特の観察力を使って、「風を読み風に乗る」イコール、「時代を読み時代に乗る」才能を持っている。
偶然の時代変化の風にタイミング良く乗る「運気」を持っている。新たな時代という向かい風を受けて「上昇運」に乗っていく。この力の源泉は現実の風景を変える「イメージ力」です。
これまで平時には、周りから「無謀」で「社会性の欠如」した「空気を読まない」人間と言われてきた現代版「桃太郎」。馬と鹿(クソとミソ)の区別もできない「馬鹿野郎」とも。
一般常識人には理解しがたい異夢を見る「異端児」と揶揄されてきた現代版「桃太郎」。
しかしこれからは、現代版「桃太郎」が鬼を退治し(閉塞の時代に風穴を開け)、宝の山を持ち帰り(「分かち合う世界」「新たな価値観」を生み出す)のではないでしょうか。
3.チーム「桃太郎」から学ぶ。
●「桃太郎」の本質を知る。
時代変革の風を読み、「新たな地平線」を生み出す「桃太郎」(午歳)は、「毒」と「怒り」をたくさん持つ「火気」の人でもあります。
そのため、「桃太郎」が大きく事を成すためには、桃太郎の「毒」を「薬」に変じさせ、「怒り」の感情を「慈悲」の心に転じさせる、そんな仲間が必要となります。
「智のサル」、「勇のキジ」、「仁のイヌ」の登場です。チーム「桃太郎」の絶妙な組み合わせです。
●まず、申(サル)です。
申は賑やかで楽しい。少々横着さも持っているが、如才なくしなやかに世の中を渡っていく。桃太郎(午)に足りない物を補ってくれる最も大事なパートナーである。
たとえば、桃太郎は人見知りをすることは全くないものの、その高いプライドのせいで交際や交渉では少し損をする傾向がある。しかしそんな時に、柔軟で実利に聡い申がいてフォローしてくれれば、つまらない失敗をしなくて済む。
桃太郎は元々金運があるが、それは人を上手に使うことで財をなす。そのパートナーとして最適なのが申。ただ、申はかなり自分勝手で人に使われることを好むほうではない。この申をどれだけ上手く使いこなせるかが腕の見せどころでもある。2歳下の申、そして10歳上の申とも上手くやればかなりの財を手にすることができる。
人間関係でいえば、申は気さくでユーモアがあり、人付き合いもさわやかに軽やかにこなしていく。これに比べると、桃太郎のほうは何事も情に深く、とてもコッテリとしている。両者の性分の違いは結構際立っているが、反面共通しているところもはっきりしている。
それはどちらも移り気なところ。パートナーシップを長続きさせようと思うなら、桃太郎のほうがしっかりと主導権を握らないといけない。少し支配的になるぐらいでいい。元々自由気儘な申をいかに手なずけるか?じっくり考えてみる言意は大きい。
●次に、酉(トリ)です。
酉は洞察力に優れていて知的である。その分プライドが高いので敬遠されることも多いが、その能力は折り紙つきだ。他人が気づかないような発見をして、新しいアイデアをもたらす。桃太郎はあまり視野が広くないので、そこを補うパートナーになってもらうと、とても助かる相手だ。
酉は「金の気」(富や財宝)の象徴。そして、桃太郎(午)の「火の気」は唯一この「金の気」に勝てる気。桃太郎は申や酉の能力を引き出してこそ、鬼を退治して財宝を得ることができることを肝に銘じておくことだ。
尚、申との関係と同じで、ある程度努力して良い関係を築かないと、せっかくの好相性が生きてこない。自由を愛する酉の側からみると、桃太郎は少しやかましい存在になってしまうこことがあって、気づかないうちに心が離れてしまうことがあるので注意を要する。
●最後に、戌(イヌ)です。
戌は聡明で律義で、前向きな明るさがある。桃太郎(午)との相性は絶好のものがある。誰に対しても戌の誠実さは変わらないが、中でも桃太郎はその恩恵にあずかれる位置づけになっている。
桃太郎はひらめきに任せて次々に色々なことをしていく傾向があるが、何でもやりっぱなしで後始末ができないというのも特徴。桃太郎自身そのことで困ることも多い。桃太郎は戌と一緒に活動すると何かと安心していられるが、それは戌が桃太郎のそんな駄目な部分のフォローを自然としてくれるからなのだ。
ただ戌は忍耐強いかと思うと、時々かなり繊細にもなる。桃太郎の大雑把な扱い方で傷ついてしまうことがしばしば起こるだろう。せっかくの良い関係も案外と崩れやすいから、優しい気遣いを忘れないようにしたほうがいい。少し控えめだが、戌は申や酉と同じぐらい大事なパートナーだということを忘れてはいけない。
●他の動物の場合はどうだったでしょうか?
子(ネズミ)… 細かいことによく気がつき、きれい好きで理知的。子は桃太郎(午)に対して支配的に振る舞い、あれこれ押しつけがちになってしまう。桃太郎にはそれが負担で、自由に振舞いたいのに何かと制約をしてくる相手に見える。
丑(ウシ)… 物静かだが意思は非常に強く、いっけん控えめながら誰よりもプライドが強い。人間関係ではちょっと難しい部分がある。桃太郎との相性にも問題ありで、なかなか良い関係を築くのは難しい。桃太郎の派手さ、華麗さが、特に丑の側には全く気に入らない。どちらも負けず嫌いで必要以上に争ってしまうし、どちらも違った意味でナイーブだから常に微妙な距離感になる。上手く長続きするためには、あまり干渉をし過ぎないようにして緩やかな関係を作ると良い。
寅(トラ)… 人情家で憎めない。ちょっと短期で虚勢を張るが、本当はとても根は正直。桃太郎と割とよく似ていて気持ちが通じ合う。本来は陽気な桃太郎であっても、落ち込むこともあるだろう。また、桃太郎は自分が夢中になると後先を顧みないとか、細部を見つめて全体が見られないことがある。そんな時に近くにいてくれると助かる相手だ。
卯(ウサギ)… 優しく優雅。問題が起きても柳のようにいなす。それでいて、芯はとても強い。桃太郎は真っ直ぐで、一つ一つのことに真剣に向き合うタイプなので、卯のやり方は少しずるく感じられて、ちょっとついていけない。でも、基本的に押しに終始する桃太郎にとって、卯のクレバーな生き方や柔らかで生き届いた発想は見習うべきところが多い。
辰(タツ)… 気位が高い上に感覚が鋭い。誰が相手であってもなかなか一筋縄にはいかない。夢見がちな辰に対して、桃太郎はガラにもなくあれこれ説教したり干渉して、うるさがられたり喧嘩になったり。でも、十分の危なっかさを理解している辰にとって、あれこれ気にかけてくれ、もっぱら与えてくれる役割の桃太郎は大事な存在だ。桃太郎にとっては、辰の自分の気持ちに正直な、曖昧のない生き方に魅せられる。
巳(ヘビ)… 信念が強い上に神秘的な力を持つ。ただそのカリスマ性と共に奇妙な性癖を持つ変わり者。激しさと冷たさの極端な二面性の持ち主だ。ただ、触らぬ神に祟りなしというのを心の片隅において付き合えば決して悪い相手ではない。
午(ウマ)… 聡明で才能豊か。その反面、目立ちたがりで嫉妬深い。心にどうしようもない嫉妬心を抱えているが、そういう心の繊細で弱い部分は他人には決して見せない。そんな桃太郎(午)と午がカチ合うとそうなるか?競争が始まる。桃太郎が何らかの提案をしても、午は決して受け入れることはなく、大抵別の提案をして対抗してくる。良い提案ならいいのだが、単なる負けず嫌いで発展性はない。何に関してもそうで、勝負がつかないと足の引っ張り合いが始まり、その次に喧嘩というのがお決まりのコースだ。傷つけ合いになるので、大人になったほうが勝ちだ。
未(ヒツジ)… 物静かで頭が良い。ただ学者的で少し気が小さく、スケール感には若干欠ける。大きな仕事をしようとすれば、桃太郎のように物怖じしない相手と組むのが理想的だ。桃太郎は、発想が優れていて新しい発想をどんどん生み出すことができるが、知識を積み重ねて体系的に判断することは苦手。この欠点を補うパートナーとしては未が理想的だ。
― 以上です ―