清潔感

 ある和菓子屋さんに行った時のことです。

路面店おそのお店は、新しいビルの1Fでとてもモダンな作りです。
以前から気になっていたお店だったので、フラッと入ってみました。

路面店でドアが閉まっている店舗は、なんとなく入りにくいのですが、そのお店は店頭に見本を出したり、POPを貼ったりと、お客様を入りやすくさせる工夫がありました。

お店に入ると、まずスタッフ2人から明るい笑顔の挨拶があり、お客様を歓迎している様子が伝わります。

ショーケースを眺め始めた途端、「よろしければ、お召し上がりください」と、冷たいお茶と試食用のお饅頭が出されました。

すごいスピード感というか、手際の良さ!
まずは、当店の味を試してみてください、というところです。

周囲のお客様を見ても、誰も試食を断る人はおらず、スタッフに質問などしながら、購買意欲も高まっている様子です。

私も落ち着いてショーケースの中の商品を選び始めたのですが、その時、気になる物を見つけてしまいました。

ガラスのショーケースの一番端に、本日販売されていない商品名を表記した値札やPOPが重ねられていました。

それは見た目を損なっているだけでなく、その店舗に対する印象まで大きく下げていました。

日によって変わる商品の札を保存する場所に困ってのことだと思いますが、特に食品の場合は清潔感が大切です。

実際にはお菓子は清潔な状態で作られていると思いますが、値札を使い回ししていることを目の前で見せられると、「清潔感」は大きく損なわれます。

商品の展示を工夫することや、自慢の商品の味をお客様に知っていただくことも大切ですが、食品についての清潔感、安心感をしっかりお客様にアピールすることも、それと同じくらい大切です。

  






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まだまだ暑さは続いており、サルスベリの花も元気です。
(写真は本文と関係ありません)

 


本当に残念でした!

 先日、前から気になっていたセレクトショップに行ってみようと思い立ち、外出先から自由が丘に行ってみました。

お店の場所はうろ覚えでしたが、有名店でもあるし、何とかなるだろうと思って行ってみたのです。

ひさびさに訪れた自由が丘は、どのお店もセールの真っ最中。
お目当てのお店を探す前に、気になるバッグ屋さんがあったので、フラッと入ってみました。

初めてのお店でしたが、スタッフは、非常に感じがよく、思いもよらず気分の良い買い物ができて、気分は上々でした。

次は本来の目的のお店です。
紙袋を持って、出口まで送ってくれたスタッフに、「この近所にあるはずなんですが、○○○というお店の場所は分かりますか?」と聞いてみました。

すると、そのスタッフはそれまでの満面の笑みから急に真顔になって「さぁ?」という返事です。

私もそのスタッフを困らせるつもりはなかったので、「分からなければ結構です」と言うと、スタッフは慌てて店内に戻り、もう一人のスタッフに聞いてくれました。

もう一人のスタッフは店舗の場所が分かったようです、すぐに道まで出て場所を教えてくれましたが、何ととの場所はほんの数軒先のビルの1Fでした。

確かに路面店では、ショッピングモールのようにフロアマップがあるわけではありませんが、自由が丘という場所柄、周辺のお店に情報を持っていても良いのではないでしょうか?

もし、どうしても店舗の場所が分からなかったとしても、接客業の基本として、「さぁ?」という対応はないはずです。

結果的にお店の場所は分かったものの、それまでの対応が満点だっただけに、最後の対応でなんだかガッカリしてしまいました。

そのガッカリさ加減は、「さぁ?」と言ったスタッフにとどまらず、その店舗、そのブランドの記憶として残っています。

 

 












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舞妓さんのかんざしのような花、デュランタです。
(写真と本文は関係ありません)

 



 

 

お客様は選べない!

あるJR駅前のタクシー乗場でのことです。

杖をついて大きな荷物を持った、70代くらいの女性が列に並んでいました。

順番が回ってきて、その女性の前でタクシーの自動ドアが開き、乗り込もうとした時です。

大きな荷物でバランスを崩した女性は転んでしまい、紙袋の中のものは散乱してしまいました。

丁度私の目の前で起きたことだったので、慌ててその女性を助け起こし、散乱した荷物を拾いました。

その騒ぎの中、タクシーの運転手は座席から動こうともせず、その女性客が座席に納まるのを黙って待っていました。

明らかに自分の車に乗ろうとしている、それも足の悪い「お客様」に対して、これは余りにもひどい対応でした。

私が当時者なら、当然運転手とタクシー会社に文句のひとつも言いますし、第一そんな不親切なタクシーには乗りません!

しかし、当事者の女性は「すみませんね」と言いながら、そのタクシーに乗って行きました。

いつもタクシー乗場では、当たり前のように、並んだ順番で来たタクシーに乗っています。

考えてみれば、ショッピングでも飲食店でも同じです。
初めて入った店で、お客様はスタッフを選ぶことはできません。

もちろん不満があれば、もう来なければ良いのですが、それではお店やブランドとお客様とのせっかくの出会いが無意味なものになってしまいます。

接客スタッフが、最初にお客様に対してしなくてはならいないことは、自分の店舗、ブランドの印象を高めることです。










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猛暑でも元気なサルスベリの花です。
(写真は本文とは関係ありません)